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保険診療での詰め物治療について ②コンポジットレジン治療
★保険 コンポジットレジン治療(CR治療)について★
コンポジットレジン治療(CR治療)とは、歯科用の樹脂(プラスチック)を、むし歯の除去後に詰める治療です。
コンポジットレジンとは、天然歯と似た色調を持つプラスチック修復材料です。
はじめは粘土のようなペースト状・ゲル状(フロー)で、歯に合わせた形状を口腔内で直接作り、歯に詰めた後に
特殊な光を照射すると固まる性質があります。治療後の見た目も白い天然の歯に似た仕上がりになります。
※ペーストタイプ レジン
※フロータイプ レジン
また削った歯に特殊な処置(エッチング・ボンディング処置)を行う事で、コンポジットレジンは
歯にピッタリと接着します。
この接着技術によりコンポジットレジンを使った治療では、虫歯になった部分だけを削るMI治療(Minimum Intervention:最小限の治療)が可能となります。
専用のバー類 むし歯の大きさ・深さなどの状況に合わせ 専用のバーを選択使用します
ラウンドエキスカ スプーン状(直径1mm)のむし歯除去器具で徹底的にむし歯除去します
この治療は前歯から臼歯部まで全部位で適応出来ますが、強度の問題上、大きな虫歯治療には
基本的にコンポジットレジンは使用できません。
【利点】
○保険診療にて白く出来る
○金属不使用なので、金属アレルギーがない
○咬み合う歯に対して、負担がかからない
○即日に詰めることが出来る(型取りがいらない)
また接着充填の為、歯の切削量は金属より少ない
○金属と比べると、2次むし歯になりにくい
【欠点】
●吸水性があり、経年的に着色・変色がおこる
●金属やセラミックに比べると強度が落ちる
→大きなむし歯や、強いくいしばり・歯ぎしりがあると適応できない事がある
●咬耗・摩耗しやすい、欠けたり割れたりしやすい
→傷がつくと、2次むし歯のリスクがある
コンポジットレジンは前歯や臼歯部の比較的小さな虫歯(C1・C2)で、「詰めものを白くしたい」
「金属を入れたくない」という方に適した修復材料です。
多くの利点がある一方で、強度の問題や経年変化など欠点もあります。
当院では、皆様に治療上のメリットとデメリットを正しく理解して頂くため
丁寧なカウンセリングを心掛けています。
保険診療での詰め物・かぶせ物で、ご不明な点などあればお気軽にご相談下さい