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院長ブログ

保険診療での詰め物・かぶせ物治療について ③保険CAD/CAM治療

★保険CAD/CAM治療ついて (ハイブリット冠)★

~保険でも金属色でなく白い歯が可能に~

「奥歯で金属の色が気になる」「保険で白い歯はありますか」

 

今まで保険でできる奥歯のかぶせものは金属しか認められていませんでしたが

平成26年4月より、新たにCAD/CAM(キャドカム)冠と呼ばれる白いかぶせものが保険適用になりました。

 

使用される材料は、ハイブリットセラミックと呼ばれています。

ハイブリッドセラミックは厳密にはセラミックではなく、セラミックの粒子の入ったレジン(プラスチック)です。

ハイブリッドセラミックの『ブロック』を専用のCAD/CAM装置によって削り出し作成するため、

従来の保険適用(レジンジャケット冠)よりも丈夫な素材です。

以前は限られた部位と適応条件がありましたが、徐々に適応拡大が保険で認められるようになりました。

※₁ 6番は 上下左右4本の7番が全て残っている、左右咬合支持がある、過度な圧が加わらないことが必要です。

※₂ 金属アレルギーを有する患者様は、医療機関での金属アレルギーの診断が必要です。

(※令和4年4月現在 適応範囲  成田デンタル(技工所)より転載許可)

 

 

当院は厚生労働大臣が定める施設基準に適合していると認可を受け、対応可能な歯科医院です。

左:保険金属冠 右:保険CAD/CAM冠

レジン+セラミックのハイブリットセラミックはそれぞれの特徴があります

【利点】

○保険診療にて白く出来る

○金属不使用なので、金属アレルギーがない

○咬み合う歯に対して、負担がかからない

【欠点】

●吸水性があり、経年的に着色・変色がおきる(レジンの性質)

●傷がつきやすくプラークが付きやすい(レジンの性質)

●金属やセラミックに比べると強度が落ちる。

→₁ 咬む力が強い、歯ぎしり・くいしばりのある方にはあまりお勧めできません(脱離・割れリスク)

→₂ 歯の切削量が多くなる(強度を得るため、厚みが必要)

 

保険CAD/CAM冠は「かぶせ物を白くしたい」「金属冠を入れたくない」という方に

適した保険治療です。

 

多くの利点がある一方で、強度の問題や経年変化など欠点もあります。

当院では、皆様に治療上のメリットとデメリットを正しく理解して頂くため

丁寧なカウンセリングを心掛けています。

(※R4.4月より保険改定で、CAD/CAMインレー(詰め物)が適応に入りました。部位・歯の状態(虫歯の大きさなど)・噛み合わせなどによっては適さない場合もございます。)


保険診療での詰め物・かぶせ物で、ご不明な点などあればお気軽にご相談下さい

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