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セレック治療について

R4年より、当院はセレック(CEREC)を導入しました。

セレックとは

デンツプライシロナ社(ドイツ)が開発した

CAD/CAMを使用してセラミックを加工するシステムのことで

 

CAD(キャド:Computer-Aided Design)      

  光学カメラを用いて型をとり、詰め物・かぶせ物をコンピューター支援にて設計し

CAM(キャム:Computer-Aided Manufacturing)  

  PCから得られたデータを基に、セラミックブロックを削り出し詰め物・かぶせ物作製する機械です。


✫セレックを使用するメリット

① 光学印象といって、特殊なカメラで治療部位の撮影しますので、従来のような

   型どりによる不快症状がありません

② 技工所を挟まないので、通常よりセラミック治療の費用を抑えられる

③ ソフトウェア技術向上・セラミックブロックの進化により

      安定した適合精度の高い詰め物・かぶせ物が作成できる  といった利点があります。

また、歯の状態や部位など条件によりますが、即日治療(1Dayトリートメント)が可能な場合があります。

セレックの規格に合わせた、セラミックブロック

インレー(臼歯・模型)

クラウン(前歯・模型)

 

非常に優れた機器による治療ですが、もちろん欠点もあります。

✫セレックを使用するデメリット

① セラミックは自費診療となりますので、保険治療では行えません

② より審美性の高い色調調整が必要な詰め物・かぶせ物

  強度の高い(ジルコニアセラミックなど)詰め物・かぶせ物作成する場合

  歯科技工士さんによる精密仕上げが必要になります。

③ 強いくいしばり・歯ぎしりなどがある場合や、治療部位・歯数・欠損状態等によっては

  適応できないことがあります。

 


 

✫セレック治療の流れ

① 問診・検査・カウンセリング

 まず口腔内の診査と各種検査を行います。治療部位・費用・メリット/デメリットなどについて

 時間をかけ、しっかりとカウンセリングを行います。

 (※根管治療や歯周病治療など、詰める・かぶせる前の治療が必要である場合は、まず基本治療から行います)

② スキャン

 むし歯や金属などを除去し、歯の形を整えた後、光学カメラを使用して患部を撮影(スキャン)します。

 患部の歯列がモニター上に再現され設計に入ります。

 (※症例により型取りが必要な場合もあります)

③ 修復物設計・作成

 コンピュータの3D画面上で修復物を設計します。モニター上で歯の形態や噛み合わせの調整を、あらゆる角度から

 行い、患者さんの状態に合わせた理想的な形にしていきます。

 色調は様々な色のセラミックブロックから最適な色のものを選定します。

④ ミリング

 ミリングマシンが設計データを基に加工します。コンピュータで設計されたデータをもとにセラミックブロックを

削り出し、修復物を精密に整えていきます。

⑤ 口腔内へセット

 削り出しが終わったら仕上がりを確認し、細部の調整・研磨を行った上で、口腔内へ装着していきます。

 最後に精密に噛み合わせのチェック・調整・研磨を行って、終了です。

 


 

セラミックを歯に入れることは、見た目が良い事が一番の利点だと思っている患者様が多数いらっしゃいます。

しかしセラミックが最も優れているのは、細菌が付着しにくいと言うことです。

もちろん正しいセルフケアと、歯科医院での定期的なお口の中のチェックは必須ですが、セラミック治療後の細菌による二次むし歯・歯周病のリスクを軽減させることに繋がります。

また金属によるアレルギーも無く、生体親和性にも優れていることから

海外ではセラミック治療が主流になってきています(メタルフリー治療)

 

セレック・セラミック治療について、気になる方は何時でもご相談下さい!

 

費用(1歯)

セラミックインレー・アンレー(セレック) ¥40.000(税込¥44.000)

 

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